室久保地区の内、10軒ほど立ち並ぶ別荘地の裏山(1ha)が対象の間伐、搬出作業でした。「もう少し光の通る森が欲しい」と別荘主から希望されての事業で、「道志の湯」から500m位、道を登ったところに当ります。10月に間伐を行い、11月~12月に搬出を行いました。
この対象地点の特徴として、搬出口が一ヶ所に限定されることが挙げられます。県境に続く上斜面には道は無く、さらに急斜面となっています。また、近接する県道はあっても狭く、作業および材を
集積するスペースが有りません。何とか一軒の別荘の裏庭を借用させて戴くことにしました。この裏庭にはアンカーとなる立木が無いため、鉄杭を打ち込んでアンカーとしました。それでも、40度近い
斜面を斜めに材を下す必要が有りました。
4m材にして搬出したのも今回の特徴で、これまで2m材も含まれたこととは大きく違います。
搬送距離は100mほど(曲進1ヶ所)で、搬出した最大のものは直径が35cm超あり、重さは230kgに及び
ます。 このような材が50ccのエンジンで運べるのは驚きです。「下げ荷」の利点がフルに活されています。